N3uroLinkの💩ブログ

脳筋えいまー

ハードゲイマーから見たOLEDモニタの感想

23年8月終わりにAsus製のOLEDゲーミングモニタをヤク12万で買いました。

rog.asus.com

買って使って3カ月、一日平均4時間ぐらい使った感想を書きますね。

【組み立て】
一般的なモニタよりも筐体自体が非常に軽いため、組み立てやすいです。
しかしながら、開封時は背面のVESAマウントが、
スタンド用とアーム用で分かれてるので、
使う環境をあらかじめ用意する必要があります。
アーム用のは工具なしでモニタにつけられました。
おそらく、スタンドも工具なしで大丈夫かと。

【設定】
モニタ正面下部の裏にOSD起動ボタンがあります。
OSDはとても分かりやすく、
レスポンスもスマホ並みに早いためストレスはありません。
項目はゲーミング用としてはあまり多くはなく、
どちらかというと、コントラスト等の映像表示に関する調整が多いです。

HDR機能はWindows側で設定したら自動的にONになります。
ONにした場合はOSDゲーミング機能のほどんどが使えなくなりますが、
元のモニタのスペックがとても高いのでONでも特段不都合はないかと思われます。

【色合い】
自分は主にアニメをニコ動、映画をアマプラで観ております。
ニコ動の場合、コメントが流れるため、
後述するOLEDの弱点である文字の滲みとかぶり、
利用開始時はとてもみずらかったのが本音です。

映像だけであれば、圧倒的なコントラスト比を持つOLEDパネルですので、
4Kモニタと張り合える、またはそれ以上に綺麗な映像を表示できます。

この点は液晶では絶対にかなわない映像美が利点です。

比較対象として、
LG モニター ディスプレイ 27UP650-W 27インチ/4K/IPSを持っていますが、
黒の表現度や色の細かさはどんなに設定を詰めても勝てません。
(大していい4Kモニタじゃないんでそこは勘弁)

初期状態でも鮮やかな色合いで、全体的にもとても濃い色です。
人によっては初期状態だと濃すぎると感じるかもしれませんので、
設定で変更すればちょうどいい感じにはなります。

輝度に関してはIPSよりも低いです。
私はあまり明るくないほうが好きなので、そこまで気にしてないですが、
明るい方が好きな人はモニターライト等を用いて明るくすることを推奨します。

直撮りですが、以下4Kモニタと比較画像です。

4Kモニタ



OLEDモニタ

【性能】
特筆すべき点は現行のモニタの中でも最高峰の応答速度と、
残像の少なさを持っているところです。
応答速度に関しては、以下のモニタと比較しますが、
Acer VG272Xbmiipx 27型ワイド IPS 非光沢 フルHD 0.1ms
体感できるレベルで応答速度が違います。

Optix MAG241CのVAモニタと比較しても残像がめっきり減っています。
液晶には残像を減らす黒挿入機能がありますが、本機にはありません。
正確に言えば、必要がないレベルで遅延が少ないのでついていません。

 

具体的には、自分はAimlabとApexを主にプレイしていますが、
マウスをクリックした後のターゲットが消えるまでの時間が、
明らかに早くなっています。
そのため結果的に、エイミング→射撃→ターゲット消失までの時間が減り、
全体的なスコアが上がりました。

Apexにおいては、残像の少なさから敵を見失うことが少なくなり、
激しく動くキャラクターに対するトラッキング精度が上がりました。

また、残像が減ったことによる目の疲れが少なくなり、
液晶を使ってた時と比べても長時間のゲームにおいても、
パフォーマンスが落ちにくくなりました。

【悪い点】
・文字の見にくさ
まず何といっても文字が見にくいです。
ぱっと目を向けて文字を読もうとした際に、にじむ感じがします。
デスクワークや文字を扱う系はまず向いてないです。
(LG製のOLEDパネルを使ってるモニタはすべて該当します)
下記にスマホで直撮りした文字を添付します。

100%



200%


500%

500%の画像では、周りに黄色の発色が見えるかと思いますが、これが、滲みの原因となります。
しかしながら、3カ月ほど使った今では慣れたため、
この記事も当該OLEDモニタで作成をしています。


・汚れの目立ち

汚れがとても目立ちます。
黒色の表現がとても強いので、モニターの拭き残しやほこりがとても目立ちます。
特にモニタの電源を切った時の汚れはめちゃくちゃ目立ちます。


・焼き付き
利用初日に焼き付きっぽい?のが発生しました。
目を凝らさないとわからないレベルですが、
画面の一部がグレーっぽくなった時がありました。
これは幸い、モニタ機能にあるピクセルクリーニング機能にて直りました。
その後はゲーム含め毎日3時間以上モニタを利用しており、
多い時は12時間以上の利用もありますが、
現時点では焼き付きはありません。

対策として、”同じ画面”を1時間以上表示させることはしておりません。
長時間離席する場合は、PCの電源を切るか、モニタの電源を切って離席します。

・モニタサイズ
デメリットではありませんが注意点として、
既存のOLEDモニタはほぼすべて27インチのWQHDになります。
WQHDはFHDに比べて負荷が約2倍ぐらいになりますので、
FPS値を出すためにはそこそこいいスペックのPCが必要となります。
また、27インチであるため、24インチからの移行だと大きいと感じるかもしれません。
そこは慣れで解消するのが一番かと思います。

なお、WQHDはWin11だと個人的にUIがとても小さく感じたため、
設定で拡大率を125%で使っております。

・値段
タケェ。現時点で最安値でも10万切ってないのはあまりにも高すぎる。

【総評】

ゲーミングに対して最強のスペックを持ったモニタではありますが、
合わせて暴力的なコントラスト比を使った映像美は液晶の比ではありません。

応答速度と遅延の少なさを一番に気にする方はXL2566Kよりもスペックでは上です。
また、高級機ではあるので製品品質や付属品、機能性等はまず不満はないと思います。

良くも悪くもかなり繊細な機器であるため、そこそこ手間がかかると思います。
面倒ごとが増えるのが嫌いな人にはまず向きません。

ワンランク上のモニタを使ってみたい、ゲーミングにおいてトップレベルの性能を使ってみたい、
映画等できれいな映像を観てみたい方はとてもおすすめするモニタになります。

なお、CES2024で発表されている、
サムスン製のQD-OLED360Hzは文字の滲みはおそらくありません。
しかしながらLG製のOLED480Hzはおそらく現状のOLEDパネルの改良型であるため、
文字滲みはおそらく発生するかと思われます。

ガチガチゲーマーなら480HzのLG製パネルを使ったモニタ
綺麗な映像、内職等をしたいとかならサムスン製を用いたQD採用のモニタを選びましょう。


何といってもOLEDモニタはまだまだクソ高ではありますが、
この機能性と性能を併せ持って10万なら安いんじゃないかと思います。


以上終わり。