水月雨(MOONDROP) LAN2-蘭2 REF/POP
ここでは25年9月に購入したLAN2-蘭2 REF/POP(以下LAN2) を紹介します。
前世代のLAN、上位機種のAria2と比較をします。
良ければ最後まで見てみてください。
【環境】
DAC:Meishun Audio(美顺音响)DAC320
AMP:Leaf audio(叶音)PA-05 20W/32Ω
黒パッケージがLAN2-POP、白パッケージがLAN2-REF

・製品について
LAN2 REF/POPは水月雨から299元で発売されているシングルダイナミックドライバーのイヤホンである。
水月雨Japan公式Amazonからも販売する。
LAN2は水月雨の過去製品であるLANの後継機種であり、
前世代のLANとは違い、REFとPOP二つのバージョンがラインナップされている。
- 感度: 118dB/Vrms(@1kHz)
- インピーダンス: 30Ω ±15%(@1kHz)
- 周波数範囲: 12Hz-60kHz(IEC61094)
- 有効周波数範囲:20Hz-20kHz(IEC60318-4, -3dB)
- コネクター: 0.78-2pin
- THD+N: THD≤0.08%(@1kHz, 94dB)
- ケーブルプラグ: 4.4mm
- 重量:片側9g
LAN2に搭載されたドライバーは、
新しいガラスドーム複合振動板が採用されている。
厚さわずか0.05mmのソリッドガラスドームは、
高精度な金型と精密なガラス加工技術によって成形され、
極めて高いヤング率と優れた内部損失係数を備えている。
これにより、従来の振動板では実現が難しい高域の伸びと解像度を実現しており、
このガラスドームの特性に合わせて調整された柔軟なエッジは、
振動板のサスペンションシステム全体を支えるとともに、
よりリニアなロングストローク変位性能を発揮。
同心円状に配列された2枚のN52磁石による内外複合型磁気回路は、
有限要素解析(FEA)を駆使して磁束分布を最適化。
磁気ギャップにおいては1テスラを超える高密度かつ均一で対称的な磁束密度を実現し、
これによりボイスコイルは極めて高効率かつ安定的に振動板を駆動させ、
広いダイナミックレンジと優れたレスポンスを両立した高精度な音再生を可能。
・付属品
・本体
・高純度無酸素銅ケーブル
・4.4mm⇒3.5mm変換アダプター
・レザーケース
・標準イヤーピース(S、M、L)
・ユーザーマニュアル
・ 証明書
・サービスカード
相変わらず水月雨の化粧箱は良い。
どちらのバージョンも付属品は変わらない。
高純度無酸素銅ケーブル (4.4mmバランス端子)が標準で付属。
加えて3.5mmへの変換ケーブルも同封されている。
実は付属のイヤーピースが新しくなっている。
水月雨の通常のグレーのイヤーチップよりもフィット感が良く、
サイズの大中小が一目で分かるようにゴム部分に色がついている。
画像はLAN2 REF
・外観
LAN2は前世代のLANと同じく、
MIM製法(金属粉末射出成形法)のステンレススチールハウジングを用いており、
頑丈でコンパクトな筐体と仕上がっている。
なお、前世代のLANは中国春蘭が印刷?されていたが、
LAN2からは春蘭が刻印されている。
POPとREFの見分け方はこの刻印とパッケージでしか見分けられず、
両方持ってる方は刻印パターンを覚える必要がある。

・装着感
片側9gと比較的重い筐体であるが、適切なイヤーピースを使えば、
フィット感は良好である。
人によっては耳とシェル部分が触れることもあるので、一度試聴したほうが良い。
・サウンド
春蘭を感じろ...
REF verのチューニングはいつもの水月雨で、
どの帯域もバランスの良いニュートラル寄りの音色でありながら、
前世代のLANが持つ、若干硬く、冷たいイメージを継承している。
基本的には前世代のLANと大幅にチューニングは変わってないように感じる。
水月雨らしいサウンドはそのままに、前世代と比べてよりクリアに、
空気感のある音色となっている。
POP verのチューニングは名前のとおり明確にポップス向けなチューニングであり、
REF verと比べ低音域が強く、量感がある。
中低音域が強化されたおかげで、ボーカルの厚みと豊かさはREFよりも優れている。
また中低音域が強化された影響で、REF verと比べても全体的に暖かみのある音色となっている。
・低音域
REF verの低音域は水月雨らしく若干不足気味で、
多くの人にとっては弱いと感じるだろう。
量感は控えめながらぼやけることがなく、輪郭のはっきりした低音域だ。
POP verの低音域は明らかに量感が増し、音に厚みを持たせてくれる。
強化された低音域は中音域のボーカルを支えてくれる。
・中音域
REF ver、POP verともにボーカルは適度に前に出て、
自然で明瞭な存在感を持つ。
POP verは若干の温かみのある音色があり、
より女性ボーカルが引き立つように感じる。
どちらも水月雨らしいボーカルメインで聴かせてくれる。
・高音域
REF ver、POP verともに前世代のLANと同じく、
全体的な明るさは抑えつつ自然的な響きを出す、非常にバランスの取れた高音域だ。
シンバルや弦楽器の細やかな余韻をしっかりと描き出し、
長時間のリスニングでも耳に優しい音色を授けてくれる。
REF ver、POP verともに前世代のLANと比べて若干広く感じるが、
後述のAria2等と比べると狭く感じる。
どちらもボーカルと楽器の分離感はよいが、
中低音域が強いPOPと比べてREFのほうが分離感は良いと感じた。
・解像度
前世代から一番性能向上を感じた部分である。
REF ver、POP verともに前世代のLANと比べて明らかにクリアだ。
どの音域も輪郭がはっきりと表現され、
繊細な音までしっかりと聴き取ることが可能だ。
この解像度はAria2を超えていると感じる。
前世代のLANからの変更点はこう見るとかなり感じる。
聴く楽曲によってそれぞれ異なるバージョンを選べる点は大いにメリットだ。
もちろん聴くジャンルによるが、
個人的にはPOP verのほうがどのジャンルもオールマイティに聴きやすい音色なので、
どちらか一方を選ぶならPOP verを選ぶ。
・他機種との比較について
※全てLAN2付属ケーブル、LAN2イヤーピースで統一
①水月雨 LAN
LANはLAN2の前世代の機種となり、筐体の加工方法はほぼ同じものだ。
ただし、ドライバーはベリリウムドライバーから、
ガラスドーム複合振動板ダイナミックドライバーに変更されている。
LANのイメージである、冷たくクールな雰囲気はしっかりと継承されており、
POP verが出たおかげでよりポップスに向いたチューニングに変更されている。
先に述べた通り、REF ver、POP verともに前世代のLANと比べて、
解像度の向上、音場の広さ、チューニングの選択肢が増えたことにより、
2という名に恥じないと感じた。
②水月雨 Aria2
水月雨のAriaシリーズの後継機種。
ミドルレンジの価格帯ながら手軽に水月雨サウンドを楽しめるのが特徴。
LAN2とは約1.5倍の価格差があるが、解像度だけで見ればLAN2のほうが良いと感じる。
空間表現はAria2のほうが広く、より繊細に表現できている。
特にLAN2 POP verはAria2のチューニングと近く、
かなり肉薄していると感じた。
・不満点
どちらがPOPでどちらがREFか分かりづらい。
両方を購入する人はそうそう居ないと思うが、筐体には何も書かれておらず、
見分け方はFPの刻印の違いだけだ。

・結論
LAN2 REF、POP verのサウンドは非常に高い解像度と自然なチューニングだ。
POP verは中低音域を強化しポップス、特に電子音楽に適している。
どちらも同じドライバーを使用しているが、基本的には中低音域に差がある。
前世代のLANユーザーやChu2ユーザーにとって、LAN2はアップデートとして申し分ない。
解像度においてAria2以上と感じ、水月雨の中だとコストパフォーマンスは高め。
REFとPOPという2つの異なるチューニング方式を採用することで、
ユーザー個々の様々なニーズに答えてくれる。
単なるアップデートだけでなく、拡張されたラインナップと進化したサウンドと外観。
LAN2は水月雨の新しいエントリーモデルとして素晴らしい製品だと思う。






























METEORのように全体的に大きいわけではないが、本体の厚み自体はMETEORと同等レベル。